こんにちは、すみやです。
今日は、副業をするうえで正しい目標設定について解説します。
副業で目標設定というと、
”月に10万円以上稼ぐ”
”本業を越える収入を得てフリーになる”
といったケースが多いと思いますが、これでは漠然としすぎています。
悪い目標設定
まず初めに目標設定の悪い例から見ていきましょう。
下記のような目標設定をしてしまうと途中で挫折することが多く、目標を達成する確率が低くなってしまいます。
非現実的な目標
実現不可能な高すぎる目標を設定すると、失敗や挫折感を招きやすくなります。
例えば、「1年以内に副業で月100万円稼ぐ」といった目標です。目標はいくらでも高く設定できるので、ついつい欲がでて高い目標を立てがちですが、頑張れば達成できるレベルの目標に設定するのが成功の近道です。
あいまいで不明確な目標
具体性が欠け、何をどのように達成すべきかが明確でない目標は、効果的な計画や進捗の測定が難しくなります。
例えば、「1年後に副業で月10万円の利益を得る」といった目標では不明確です。
月10万円達成するためにはどうすればよいのか?と深堀する必要があります。
進捗や結果を測定する手段がない目標
人は成長を感じられたときにやる気が起きます。逆に成長を感じられないとモチベーションが低下し、挫折しやすくなります。
そのため、目標は進捗を測定できるようにしましょう。進捗確認の頻度に決まりはありませんが、おすすめとしては1カ月に1回進捗を確認できると良いです。1カ月取り組んだ成果をチェックすることで翌月も頑張ろうというモチベーションの維持に繋がります。大切なのは前に進んでるという感覚を感じることです。
正しい目標設定
ここからは正しい目標設定について解説します。
KGIとKPIの設定
KGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)という言葉をご存じでしょうか?
〇KGI:最終目標を表す指標。例えば、年間の売上目標などがこれにあたります。
〇KPI:目標達成に向けた途中経過やパフォーマンスを測る指標。例えば、月間の新規顧客数やウェブサイトの訪問者数などがこれに該当します。
つまり、KGIは「何を達成したいか」を、KPIは「目標に向かってどれだけ進んでいるか」を示します。多くの人が目標設定しているのはKGIであり、見落とされがちなのがKPIの設定です。
最終目標であるKGIを達成するためにはKPIの設定が非常に大切です。KPIの設定でポイントとなるのは自分でコントロールできる、そしてKGI達成に近づく目標にすることです。
例:
〇KGI:副業で月に10万円稼ぐ
〇KPI:平日1時間、土日3時間は副業に時間を費やす
このように、KGIは直接コントロールできない場合が多いですが、KPIは自分の努力次第で達成可能です。適切なKPIを達成することが、最終的なKGIの達成につながります。
定量的にする
悪い目標設定で説明したように目標はあいまいではいけません。出来る限り定量的(数値化する)に細かく設定することが大事です。
例えば、”1年後にアフィリエイトブログで月10万円の収益を得るレベルになりたい”という目標がある場合、下記のように設定します。
〇1カ月目:アフィリエイトブログを立ち上げ、5記事を投稿する。
〇3カ月目:毎月少なくとも10記事を追加し、合計25記事に達する。同時に月間訪問者数500人を達成する。
〇6カ月目:ブログの訪問者数を月間2000人に増加させ、アフィリエイトリンクからの収益を月5000円に達成する。
〇9カ月目:月間訪問者数を5000人に拡大し、アフィリエイト収益を月に1万円に増やす。
〇12カ月目:月間訪問者数を10000人に増やし、月収益を10万円に達成する。
このように、各ステップごとに定量的な目標を設定することで、目標達成への道筋が明確になります。目標の進捗を定期的に評価し、必要に応じて戦略を調整することで、最終的な目標の達成が現実的かつ可能になります。
WOOPの法則
WOOPの法則は、目標達成のための心理学的なアプローチで、ドイツの心理学者ガブリエル・オッティンゲンによって開発されました。WOOPは「Wish(願い)、Outcome(結果)、Obstacle(障害)、Plan(計画)」の頭文字を取ったものです。このアプローチは、個人の目標設定や問題解決において効果的であるとされています。
Wish(願い):
まず、達成したい具体的な願いや目標を明確にします。この願いは実現可能で、個人的に意味のあるものであるべきです。
例:1年以内に副業で月10万円の収入を得られるレベルになる
Outcome(結果):
次に、その願いが叶ったときに得られる最良の結果を想像します。これには、その結果がもたらす感情やそれが生活に与える影響を具体的に思い描くことが含まれます。
例:毎月、旅行でリゾート地へ行けるようになる
Obstacle(障害):
ここでは、願いの実現を妨げる内面の障害を特定します。それが何であれ、障害が自分の内部にあることを認識することが重要です。これには、行動の妨げとなる感情、習慣、信念などが含まれます。
例:本業が忙しくて副業に時間を割けない
Plan(計画):
最後に、「if-then計画」を立てます。これは、「もし障害に直面したら、それに対処するために何をするか」という具体的な計画です。このステップにより、障害を克服するための実践的な戦略が立てられます。
例:本業がどれだけ忙しくても最低10分は副業に時間をあてる(継続をたやさない)
特に重要なのは、Obstacle(障害)とPlan(計画)の設定です。
多くの人がこれらを設定しないで、結果として目標達成に失敗することがあります。しかし、障害への対応策を事前に決めておくことで、目標達成率を大幅に高めることができます。実際に私もこの方法を取り入れることで、目標達成率が向上しました。皆さんも目標を設定する際には、障害と計画の設定することをオススメします。